長崎にサクラエビ「初耳」「駿河湾産の脅威」 県内関係者

 日本国内で唯一、駿河湾で水揚げされるサクラエビが長崎県の五島列島沖で生息していることが明らかになった23日、駿河湾でサクラエビ漁に携わる漁業者やサクラエビ加工業者は、「初耳」「駿河湾産の脅威になる」と驚きの声を上げた。一方で、「漁場になるだけの資源量はあるのか」と冷静に見つつも、国内産サクラエビの需要の高さから新たな漁場としての開発に期待する声も聞かれた。
  サクラエビ漁師でもある宮原淳一・由比港漁協組合長(78)=静岡市清水区=は「相模湾にもいるのは知っていたが、長崎のことは初めて聞いた」と驚いた様子。
  サクラエビ漁師でつくる「県桜えび漁業組合」の実石正則組合長(62)=同区=は「仮に将来、長崎産がライバルとなっても、駿河湾産の漁獲がなければ、対抗もできない」と話し、駿河湾産のサクラエビの資源回復に力を注ぐ姿勢を強調した。
  加工業者の受け止めはさまざまだ。
  県桜海老加工組合連合会の池田照夫会長(72)=同区=は「漁獲できるだけの資源量があるだろうか。もし、あれば駿河湾産ブランドの脅威になる」と一定の危機感を持つ。
  蒲原桜海老商業協同組合の高柳昌彦代表理事(63)=同区=は「台湾産サクラエビと比べて国内産への消費者の需要は高い」と、新漁場としての開発に関心を示す。「長崎で事業として成り立つか、調査する漁業者や水産業者も出るのでは」と予測した。(「サクラエビ異変」取材班)

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