静岡県外流出予測値「突発湧水含まれる」 JR東海が説明修正【大井川とリニア】

 大井川の水源に当たる上流部でのリニア中央新幹線工事でトンネル内に湧き出た水が静岡県外に流出する問題で、JR東海は6日、静岡県外流出する湧水量の予測値に関し、これまで「突発湧水は表現できない」としてきた説明を「(県外流出する湧水の)総量として突発湧水の量も含まれる」と修正した。7日に開かれる国土交通省専門家会議にあらかじめ提出した資料で明らかにした。

大井川流域の水が富士川や天竜川の流域に流出する状況
大井川流域の水が富士川や天竜川の流域に流出する状況

 今後、JRが推定した流出する湧水総量の根拠が議論の焦点になる可能性がある。
 JRによると、山梨県境付近の大規模断層に長さ800メートル以上の破砕帯(岩石が砕かれ、水を通しやすい層)が存在する。突発湧水によってトンネル先端で作業員が水没する恐れがあるために山梨県側から掘削せざるを得ず、工事中に湧水の県外流出は避けられないとしてきた。
 今回、提出した資料では山梨県に流出する湧水量は平均毎秒0・08トン、総量300万トンと試算したが、根拠は記載されていない。これまでは想定できないと説明してきた突発湧水が、総量に含まれるとした理由としては「(予測した)トンネル湧水量は大きめに算出されている」という点を挙げた。
 JRは山梨県境付近の大規模断層で、山梨県から静岡県に地下水が流入する可能性も資料に初めて記した。しかし、この大規模断層については地質調査が不十分だと、南アルプスに詳しい地質学者が指摘している。
 工事中にトンネル湧水は長野県側にも流出するが、今回の資料には長野県への流出量は記載されていない。

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