国交省会議の経緯説明 静岡県有識者会議が全体会【大井川とリニア】

 静岡県は27日、リニア中央新幹線の工事が周辺環境に与える影響を検討する有識者会議「県中央新幹線環境保全連絡会議」の全体会を県庁で2年ぶりに開き、県の担当者が工事に伴う大井川の水問題について議論している国土交通省主催の専門家会議の状況を報告した。
 地質や生態系の専門家、大井川下流の利水関係者をはじめ、静岡市井川地区の住民代表や観光関係者らも出席した。JR東海の出席は求めなかった。
 難波喬司副知事はJRとの協議について「県などが求める追加調査や解析データの開示が十分行われていないことから、対話が十分進んでいない」と指摘。国交省の専門家会議に関しては「議論を深めるための材料は整ってきているが、結論は出ていない」と述べた。
 県有識者会議は「中下流域の水利用」を対象にした地質構造・水資源専門部会と「上流域の自然環境」を対象とする生物多様性専門部会で、専門家とJR担当者が工事の影響を議論してきたが、JRの提出資料の作成が遅れるなどして専門部会が開催されない状況が続いている。全体会は専門部会の設置を決めた2018年11月以来の開催になった。

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