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専門家会議、知事「委員再考求める」 国交省に抗議へ

 国土交通省がリニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡って新設する専門家会議の人選で、県の推薦した専門家2人を選定しなかったことについて、川勝平太知事は16日、「極めて遺憾で再考を求める」とのコメントを発表した。今後、文書で同省に抗議し、選定しなかった理由について詳しい説明を求める方針だ。
 県は同省から委員候補者を示された後、専門家会議の委員候補者を独自に公募。応募のあった12人のうち、水循環基本法の策定に関わった稲場紀久雄大阪経済大名誉教授(環境科学)と大井川流域に詳しい蔵治光一郎東大大学院教授(森林水文学)を推薦していた。
 同省は選定しなかった理由について「既に選定している委員と分野が重複する」と説明しているが、川勝知事は「水問題の範囲は広く、国交省の委員と重複することはない」と反論した。
 一方、JR東海の金子慎社長が同日、川勝知事との面会を要請したことについては、大井川の水問題の状況が変わっていないことに加え、知事自身が新型コロナウイルス感染防止対策として県民に移動自粛を求めていることを踏まえ、県は当面応じない方針だ。県関係者からは「移動自粛が求められる中、なぜこのタイミングで面会なのか」と疑問視する声が上がっている。

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