テーマ : 大井川とリニア

リニア差し止め30日提訴 静岡で総会、工事反対の県内住民ら

 リニア中央新幹線の建設工事に反対する大井川流域の住民らが18日、JR東海を相手に静岡県内区間(10・7キロ)の工事差し止めを求める訴訟を30日に静岡地裁に起こすと発表した。住民らでつくる県リニア工事差し止め訴訟の会が静岡市葵区で開いた発足総会で決めた。
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 原告は現時点で利水者40人を含む82人。訴訟を支援するサポーターは116人集まった。県内外の弁護士14人で組織する弁護団によると、工事により大井川の流量が減少して利水者の権利が侵害されたり、南アルプスの自然を享受する権利が奪われたりすると主張する方針。
 原告共同代表に選ばれた島田市の農業桜井和好さん(70)は「農業には水が命。供給を守らなくては」と強調し、同じく共同代表の牧之原市の市議大石和央さん(65)は「水と環境がセットで保全できるのか、はっきりさせたい」と述べた。
 リニア工事を巡っては、沿線住民らが2016年5月、事業認可の取り消しを国に求め、東京地裁に提訴。19年5月には山梨県南アルプス市の沿線住民らが、同社に工事の差し止めなどを求めて甲府地裁に提訴している。

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