南アルプス 移植の植物、生育を確認 静岡市が工事区域調査

 静岡市は5日、静岡市葵区の南アルプスユネスコエコパーク内で、JR東海のリニア中央新幹線建設工事に伴って改変が想定される区域などを対象にした2019年度動植物環境調査の結果を公表した。17、18年度にJRが保全措置として移植、種まきした植物の一部を初めて調査対象とし、ほとんどが生育していることを確認した。
 同社が保全措置をした植物計19種のうち、市が調査したのは、ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が高いとされる環境省レッドリスト絶滅危惧1A類のホソバハナウドやアオキラン、同IB類のクロクモキリソウなど8種。このうち、市が生育を確認できたのはアオキランを除く7種だった。
 調査は昨年5月から11月にかけて実施。植物以外には哺乳類、鳥類、両生類、底生動物、淡水魚類を調べた。哺乳類の指標種24種のうち、確認できたのはヒメホオヒゲコウモリとニホンリスの2種。一方、JRの調査では19種を確認したという。
 調査は14年度から毎年、実施していて、19年度に新たに確認した種はいなかった。

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