中下流域、危機感強く 市町長が国交省に要望

 大井川流域11市町の首長は6日から22日にかけて国土交通省鉄道局の江口秀二技術審議官の訪問を受け、リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少対策に関する要望事項をそれぞれ伝えた。流量減少による地域経済への打撃に対する危機感は中下流域で強く、工事中にトンネル湧水が山梨、長野両県に流出することを踏まえた懸念の声が相次いだ。

国土交通省に対する主な要望内容(終了後の取材に基づく)
国土交通省に対する主な要望内容(終了後の取材に基づく)

  流量減少を容認できない背景として、大井川と地元住民の生活との関わりや、水の確保に奔走してきた先人の歴史を説明した首長もいた。
  国交省が主導する新たな3者協議に関しては、一部の首長が環境省など他省庁が問題解決に関与するよう注文を付けた。
  また、国交省の中立性や公正性の担保も求めた。

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