湧水資料非公表、再考を 静岡県、JRに文書「不安払拭へ」【大井川とリニア】

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、静岡県は14日、大井川直下部分でトンネル本線を掘る際の留意点を記載した地質調査会社の資料を流域住民に非公表にする方針を示したJR東海に対し、非公表方針の再考を求める文書を送付したと明らかにした。送付は9日付。
 送付文書は「不安を払拭(ふっしょく)するためには情報を公開し、適切な情報が流域住民に届くようにすることが大切」と強調。「流域住民は単に公開されない情報を見ようとしているのではなく、流域住民に対する(JRの)姿勢を見ていると推察する」として公表の在り方や方法の再考を求めた。
 静岡新聞は9月、資料の大井川直下部分に「涵養(かんよう)された地下水が大量に存在している可能性があり、高圧大量湧水の発生が懸念される」と記されていると報道。JRは7日、県に回答した文書で「一般に専門性が高く、軽重の判断がないまま一部のみを抜き出して不適切に使用すると、大井川流域の皆様に不安を与えてしまう結果になりかねない」と資料を非公表にする理由を説明していた。
 資料は、JRが2018年10月から8カ月間、閲覧を限定する条件で県に貸し出し、返却後にトンネル湧水の県外流出の問題が明らかになった。

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