リニア国交省会議、進展に期待 JR社長「理解の差、埋められる」

 JR東海の金子慎社長は9日の定例記者会見で、これまで5回開かれたリニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題を話し合う国土交通省の専門家会議について「議論が深まっている」と述べ、進展に期待した。

国土交通省専門家会議での議論の進展に期待するJR東海の金子慎社長=9日午後、名古屋市
国土交通省専門家会議での議論の進展に期待するJR東海の金子慎社長=9日午後、名古屋市

 金子社長は「(水循環や地下水などの)権威が集まった会議で、質問や要請、指示を受けながら答えている。この議論の様子が伝わることが、まずは流域の皆さんの理解が進むポイントになるのではないか」との見解を示した。その上で「会議での議論が収斂(しゅうれん)すれば、理解の差やギャップは埋められていくと思う」と強調した。同会議は、県が国交省に全面公開を求めたが、一般傍聴は認められていない。この点について「報道機関は傍聴でき、記者会見もなされ、内容は十分伝わる仕組みになっているのでは」と述べた。
 成長戦略の一環でリニア建設を後押しした安倍晋三首相が辞意表明したことについては「(リニアは)国の政策という意味も持ちながら、民間企業のわれわれが建設主体。政権が交代しても何か変わるわけではない」と説明した。

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