環境省 静岡県照会に「国交省会議見守る」と回答 JR大井川流量予測

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、JR東海の流量予測の問題点について静岡県から文書で意見照会を求められていた環境省は24日、水問題の対策を検討している国土交通省専門家会議の議論を見守りたいとする回答文書を県に送付した。
 県は13日に環境省に送った文書で、JRがトンネル工事で大井川上流部の地下水位が300メートル以上減少するとした流量予測について「不確実性が高い」などと問題視。精度の高い予測を求めた環境影響評価書の環境大臣意見を踏まえ「取り扱い方針についてご教示たまわりたい」と求めていた。
 環境省は回答文書に「水収支解析(流量予測)に基づく地下水変化の検証についても国交省の会議で科学的・工学的な議論が継続される」と記載。環境省が国交省の会議にオブザーバー参加していると説明し「今後の議論を見守りたい」とした。精度の高い予測を求めた環境大臣意見の部分には言及がなかった。

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