協議全面公開「指導を」 静岡県知事、自民特別委・古屋氏に返信 リニア大井川問題

 静岡県は3日、自民党超電導リニア鉄道に関する特別委員会の古屋圭司委員長から7月22日付で川勝平太知事に特別委出席の礼状が届いたため、川勝知事が31日付で返信したと発表した。県と合意した国土交通省専門家会議の全面公開が守られていないとして、国交省に強く指導するよう要請した。
 返信では、国交省の専門家会議設置は会議の全面公開など県と5項目の合意をした上で設置されたと指摘し、全面公開に向けた力添えを求めた。JR東海に「丁寧な対応」を注文した古屋氏の発言について「心強い限り」と感謝の意を表明。特別委での知事自身の発言録も添付した。
 川勝知事は7月22日、自民党本部で開かれた特別委にオンラインで参加し、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題に関する本県の考え方を説明した。古屋委員長からは、同日付で礼状が届いた。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞