島田市長「技術の限界見極め、議論を」 リニア大井川水問題

 島田市の染谷絹代市長は30日の定例記者会見で、JR東海のリニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川の水量減少問題について「有識者会議で『技術の限界』を見極めた上で一歩踏み込んだ議論が必要」との認識を示し、「そのためのデータが出されないことが工事の遅れの原因の一つになっている」とあらためてJR側の姿勢を批判した。
 染谷市長は「(水問題で)一滴たりとも譲れないという気持ちは変わらない」と強調しつつ、26日の川勝平太知事とJR東海の金子慎社長のトップ会談では水問題の核心に触れるやりとりが行われなかったと指摘した。
 「有識者会議の結論が出ても不確実性が残る。建前論ではなく、技術の限界を見極めた上で次のステップに入るのが流域の思い」と議論の進展に期待を寄せた。

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