流域の声、知事が代弁を JR東海社長とトップ会談へ 10市町強く要請

 大井川流域の10市町長らは16日、リニア中央新幹線工事を巡るオンライン意見交換会で、大井川の流量減少を懸念する地元の声をJR東海の金子慎社長とのトップ会談で伝えるよう川勝平太知事に強く要請した。

大井川流域10市町長らの主な発言
大井川流域10市町長らの主な発言

 金子社長は2027年リニア開業を左右するとして、6月中に追加工事に同意するよう県に求め、川勝知事に会談を申し入れている。意見交換会で、川勝知事が市町長らに会談に応じるべきか尋ねたところ、牧之原市の杉本基久雄市長は「流域住民の懸念をしっかり伝えてもらうチャンスだ」と賛同した。
 掛川市の松井三郎市長は「本来なら有識者会議の結論から県のスタンスを決めた上で社長に会い、話し合いをするのが筋」と指摘。一方で「何をやっているのかと全国的に不安、不信感を生んでいるのではと心配している」とも語り、流域の声を知事が代弁し、不安解消の機会にするよう会談に期待した。
 川根本町の鈴木敏夫町長は大井川の流量減少問題だけでなく、自然環境保全に関する有識者会議の結論も出ていないとし、「知事はJR東海社長と会うべきではない」と異論を唱えた。川勝知事は「基本的なスタンスは鈴木町長と一緒だ。有識者会議の結果を見守ろうと金子社長に返事したが、ぜひ会いたいということだった。皆さんの発言を社長に伝える」と理解を求めた。
 島田市の染谷絹代市長は「知事から流域住民の水に対しての熱い思いを伝えてほしい」と要請。「流域市町の考えは共通している。リニア工事に反対しているわけでないと全国に分かってほしい。しかし、われわれは大井川の恵みを後世に伝える任務を負っている」と強調した。JR東海に向けては「しっかり信頼関係を結べる話し合いができなければならない。まだまだ積み残しがあり、市民に説明しないといけないことが多い」と訴えた。

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