本場食材で讃岐うどん「富泉」 歯応え、喉越し、こだわりの風味【浜松・遠州ぐるっとグルメ㉚】

 本場香川県の材料にこだわった讃岐うどんを提供する富泉。モチモチシコシコの自家製麺と、カタクチイワシからだしを取ったつゆの味を求め、地元客が足を運ぶ。

だしの利いたかけうどん(左)。香川から取り寄せたちくわなどの天ぷらを注文する客も多い
だしの利いたかけうどん(左)。香川から取り寄せたちくわなどの天ぷらを注文する客も多い
讃岐うどんの麺作りに励む山本さん=湖西市鷲津の富泉
讃岐うどんの麺作りに励む山本さん=湖西市鷲津の富泉
JR東海道線 鷲津駅
JR東海道線 鷲津駅
だしの利いたかけうどん(左)。香川から取り寄せたちくわなどの天ぷらを注文する客も多い
讃岐うどんの麺作りに励む山本さん=湖西市鷲津の富泉
JR東海道線 鷲津駅

 鷲津駅から南へ歩いて約3分。店は山本定美さん(65)、万里子さん(63)夫妻が営む。うどんに使う小麦粉は香川から取り寄せる。夕方にこねた生地は翌朝まで冷蔵庫で寝かせることで、独特の歯応えや喉越しに。だしは瀬戸内海産カタクチイワシの煮干しのほか、昆布やカツオ、アジなどを加えうま味を引き出す。
 湖西市役所に勤めていた定美さんは40代半ばで香川へ出張した際、口にしたうどんに衝撃を受けた。「自分でも作りたい」との思いが頭から離れず、56歳で退職し一念発起。本場で1年以上かけて讃岐うどんの作り方を学び、2011年に店を出した。「あの時感じたおいしさを知ってもらいたい」。当時と変わらぬ思いでこだわりの味を届けている。
 ▽店舗情報 湖西市鷲津5168 <電053(575)0620>。営業は午前11時半~午後2時。木曜と第1、3水曜定休

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