遠州焼き 具材にたくあん 広がるソースの香り 「かどや天竜川店」【浜松・遠州ぐるっとグルメ⑪】
JR天竜川駅から北へ徒歩約5分。交差点の角に立つ「かどや天竜川店」。名物の遠州焼きは地元住民や浜松のソウルフードを求めて訪れる県外客から根強い支持を誇る。
遠州焼き(税込み450円)は、キャベツやネギ、肉など一般的なお好み焼きの具材にたくあんが入っているのが特徴。生地に焼き目が付いたら三つ折りにするのも独特だ。店主の財津英雄さん(79)の妻・光子さん(78)は「この辺りでは昔からたくあんが入ったお好み焼きが家庭の味」と話し、昔ながらの味を守っている。
ソースは地場産野菜にこだわる老舗の鳥居食品(中区)のウスターソースを使う。深い味わいが遠州焼きの人気を支える。
コロナ禍で営業時間を1時間短縮したが、現店舗で営業を始めた2012年から続けてきたテークアウトが定着。客足が途絶えることはなかったという。「頑張れというお客さんの励ましの言葉に助けられた」と地元とのつながりに感謝する。
▽店舗情報 浜松市東区天龍川町224 <電053(462)7516>。火、水曜定休