国産自然薯使った専門店 昔懐かしい味わい 掛川いも汁処「とろろ本丸」【浜松・遠州ぐるっとグルメ⑨】

 掛川駅南口から徒歩10分。開店14年目を迎える掛川いも汁処「とろろ本丸」は、国産自然薯(じねんじょ)を使ったとろろ汁専門店。代表の天野和男さん(50)は青森県から鹿児島県まで、天然に自生する自然薯の原種を3年がかりで探し歩いたという。

人気メニューの「麦とろろ」
人気メニューの「麦とろろ」
厳選した自然薯をする天野さん。すり鉢を使うことでさらに強い粘り気が生まれる=掛川市の掛川いも汁処「とろろ本丸」
厳選した自然薯をする天野さん。すり鉢を使うことでさらに強い粘り気が生まれる=掛川市の掛川いも汁処「とろろ本丸」
JR東海道線 掛川駅
JR東海道線 掛川駅
人気メニューの「麦とろろ」
厳選した自然薯をする天野さん。すり鉢を使うことでさらに強い粘り気が生まれる=掛川市の掛川いも汁処「とろろ本丸」
JR東海道線 掛川駅

 扱う自然薯はムカゴの実から成長させるため、6年近い年月がかかる。長さは1・5~2メートル。皮ごとあらずりし、さらに注文が入ってからすり鉢とすりこ木で全体を伸ばす。栄養が豊富で昔ながらの素朴な風味が特徴だ。焼津産カツオだしのみそ汁を少しずつ加えると、ふわふわなとろろ汁に仕上がる。
 定番の「麦とろろ」は麦ご飯の上にとろろ汁をかけて味わう。中には、吸い物と混ぜて一緒にかき込むお客さんも。天野さんは「自然の恵みを存分に召し上がってほしい」と話す。専門店ならではの遊び心のあるメニューも見られる。10月まで、「とろろのかき氷」を販売中。
 ▽店舗情報 掛川市南2の14の2 <電0537(23)8811>。水曜定休。月、火曜はランチのみ営業

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