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災害時水上輸送、浜名湖のマリーナ・ボート活用 来年度へ準備

(2020/12/5 11:00)
災害時の負傷者の水上輸送を想定した防災訓練に臨む関係者=浜松市西区雄踏町の宇布見公共マリーナ
災害時の負傷者の水上輸送を想定した防災訓練に臨む関係者=浜松市西区雄踏町の宇布見公共マリーナ

 災害で陸路が使えない事態に備え、国土交通省や静岡県、浜名湖総合環境財団などは2021年度、浜名湖のマリーナと、係留されているプレジャーボートを、負傷者や支援物資の搬送に活用するための防災ネットワークを発足させる。4日には浜松市西区雄踏町の宇布見公共マリーナで防災訓練を実施し、非常時の水上輸送の実現に向けて課題を整理した。
 浜名湖沿岸の浜松、湖西両市には公共、民間計30カ所以上のマリーナがある。防災ネットワークの計画では、巨大地震で東西を結ぶ国道や沿岸の道路が寸断された場合、各マリーナに係留されているプレジャーボートを輸送に使う。ボート所有者やマリーナ運営関係者はボランティアとして、災害時にボートの運転役を担う。
 18年の西日本豪雨ではボートが人員や物資の輸送で効果を発揮した。これを受けて、災害時の船の活用を促進する国交省の事業が本年度から始まり、浜名湖周辺はモデル地区の一つに選ばれた。防災ネットワークは同事業の一環で、発足後は関係機関の協力体制の整備や輸送マニュアルの検討に着手する。
 同日の訓練では、湖西市にある2カ所の民間マリーナの管理者が負傷者と物資を宇布見公共マリーナにボートで運び、桟橋で待機していた浜松市消防局の担当者が負傷者をストレッチャーに乗せて救急車に移す手順などを確認した。国交省中部運輸局船舶産業課の田原洋一課長は「足場の不安定な桟橋での搬送作業には技術が必要。訓練に参加した消防隊員の意見を聞きながら、向上に努めたい」と話した。

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