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全国の学生結びオンラインシンポ 静岡大防災ネットが初の試み

(2020/10/11 16:01)
全国学生防災シンポジウムの開催に向けて企画を話し合う静岡大学生防災ネットワークのメンバー=9月下旬、静岡市駿河区の静岡大
全国学生防災シンポジウムの開催に向けて企画を話し合う静岡大学生防災ネットワークのメンバー=9月下旬、静岡市駿河区の静岡大
学生たちが検討を重ねている「非常用持ち出し袋」の例(静岡大学生防災ネットワーク提供)
学生たちが検討を重ねている「非常用持ち出し袋」の例(静岡大学生防災ネットワーク提供)

 防災に携わる全国の学生団体をオンラインで結ぶ「全国学生防災シンポジウム」(静岡新聞社・静岡放送など後援)が24日、静岡市葵区の県地震防災センターを主会場に開かれる。各地で活動する団体の活性化や災害時の連携を目的にした初めての試み。主催する静岡大学生防災ネットワークのメンバーは「学生による防災活動が盛り上がる契機にしたい」と意気込む。
 新型コロナウイルスの影響により、新たな活動を模索する中で生まれた企画。従来のつながりに加え、会員制交流サイト(SNS)を通じて全国から24団体が参加する予定で、「コロナ禍だからこそ、当初の想像以上に多くの仲間が集ってくれた」と副代表の河村拓斗さん(21)は反響の大きさを語る。
 2018年設立の同ネットワークは、被災地での支援ボランティアをはじめ、メンバーが習得した防災知識を子ども向けの講座や地域イベントで伝えるなど多彩な活動を続けてきた。河村さんとともに組織を創設した上田啓瑚さん(21)は「改めて防災に関わる学生団体が全国に多いことを知った。互いの取り組みを学ぶ機会になる」と期待する。
 シンポジウムの主な議題は「感染症×学生×避難袋」。新型コロナの感染収束が見通せない状況を踏まえた上で、被災時に学生が使うことを想定して特に必要な防災品を集めた「非常用持ち出し袋」の在り方を考える。
 事例発表では地震、豪雨などの被災経験のある各地の学生が実際に当時必要だった物を紹介するほか、防災関連企業が袋の中身の選び方について考えを示す。オンラインで参加した学生同士による意見交換も行う。
 また、参加団体の日頃の活動を一覧で紹介するウェブページを作成し、普段からの情報共有を通じて災害時に連携した支援の実現を目指す。同ネットワーク顧問で静岡大防災総合センターの岩田孝仁特任教授は「防災に取り組む全国の学生をつなぐプラットフォームの構築につなげてほしい」と話している。

 ■非常袋の中身検討 「あって良かった」重視
 シンポジウムのテーマに挙げた「非常用持ち出し袋」の備えは、静岡大学生防災ネットワークが普及・啓発に力を入れている活動の一つ。「災害時の被害軽減に加えて、学生の防災意識を高める上でも有効」として、中身を含めた検討を続けている。
 同ネットワークのメンバーが重視するポイントは、被災後に学生が「あって良かった」と思うような物資が入っている点。情報収集に欠かせないスマートフォンを停電時でも使い続けられるように、乾電池と対応式の充電器を準備する。防寒用のレスキューシートや最低限の食料、簡易トイレなども必要とするほか、備品として見た目が良いシンプルなリュックに詰め込む。
 静岡大はかつて、非常用持ち出し袋を全入学生に無償で提供していた。同ネットワークはこれまで、大学側に配布の再開を求める要望も行っている。

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