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磐田市防潮堤、2029年度完成 計画見直し、5年前倒し

(2020/9/8 11:50)

 磐田市は7日、2014年度に当初20年間の計画で着工した同市の海岸総延長約11キロの防潮堤整備計画を見直し、5年前倒しとなる2029年度の完成を目指すと決めた。総事業費は人件費を含む工事費上昇などで大幅に膨らみ約137億円(市負担分のみ)を見込んだ。
 同市の防潮堤は、静岡県の第4次地震被害想定の最大津波高に対応し、海抜14メートルまでかさ上げする。本年度末に全体の約28%にあたる約2.9キロの整備を終える予定。
 県と市が連携して海岸防災林を再整備する「森の防潮堤」のうち、課題だった松枯れしていない区域の整備が昨年可能になったことや、海と近接する一部区間の工法変更の必要性などを背景に、計画を見直していた。
 新たにまとめた計画では2021年度から、福田地区の一部や鮫島地区など未着手だった沿岸部の整備に取り掛かる。竜洋地区のスズキの二輪テストコース南側周辺2.2キロは、南北約60~70メートルの幅が必要な現行の盛り土形式の整備が難しいため、セメントと砂などを混ぜて固めた資材「CSG」を使った工法を採用する。同工法は浜松市の防潮堤整備で導入されている。
 磐田市は、本年度末までの防潮堤整備に計約33億円を投入する予定。総事業費は当初概算した30億円から増額となるが、市は市債と同時に、スズキから8月に受けた整備促進の寄付金28億円など市民や企業・団体からの支援金を積み立てる市津波対策事業基金を活用し、「1日でも早い完成に努める」としている。

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