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防災と感染対策、両立模索 避難所運営など、静岡県内各地で訓練

(2020/8/31 10:38)
感染防護服の着脱訓練に取り組む参加者=30日午前、藤枝市立高洲中
感染防護服の着脱訓練に取り組む参加者=30日午前、藤枝市立高洲中

 防災の日(9月1日)に先立ち、静岡県内各地で30日、防災訓練が行われた。新型コロナウイルス感染拡大で、感染症への対応が防災対策の新たな課題となる中、自治体職員や自主防災組織が感染症対策を講じながらの避難所運営などに臨んだ。
 各市町は新型コロナ対策のため、多くの住民が参加して避難や炊き出しなどをする例年の形式の訓練は見合わせた。代わりに場所や参加人数、訓練内容を大幅に絞り、新型コロナに対応した訓練を行った。
 藤枝市は高洲中で、市職員や地元自主防災会の役員らが、避難所の開設訓練に取り組んだ。避難者役の参加者を検温し、健康な人と感染が疑われる人を振り分けて接触しないよう誘導した。感染防護服の着脱訓練にも取り組んだ。与左衛門町内会の鈴木行雄会長(71)は「流れが確認できた」と語った。
 熱海市は伊豆山小で避難所の運営訓練を実施。自主防災組織の関係者らが藤枝市と同様に避難者を振り分けた。体育館では避難者の間隔や生活スペースを確保するためのパーティションを設営した。
 植田宜孝危機管理監は「コロナの影響下では避難所の受け入れ可能人数が激減する。避難先の選択肢を平時から広げておくことが重要」と指摘した。
 浜松市北区三ケ日町では、北平自治会の役員らがフェースシールドを着用し、発電機や可搬式ポンプの取り扱い方法を確かめた。三ケ日中の生徒も自主参加した。自治会長で自主防災隊長の大野保美さん(67)は「今年の訓練は例年以上に重要な意味合いを持つ。1年交代の班長にはいい経験になった」と訓練の意義を強調した。
 一方、県は今年、御前崎、菊川両市で予定していた総合防災訓練を、新型コロナの感染拡大防止のために中止した。防災週間(9月5日まで)の期間中、県独自の訓練も予定していない。

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