浜岡「H断層系が代表」 原発の断層活動性評価、中電主張を規制委了承
(2020/7/4 09:29)-
原子力規制委員会は3日、浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)に関する審査会合を開き、敷地の地質・地質構造を議題にした。論点となっていた項目のうち、全ての敷地内断層の活動性評価を、規模が大きく連続性の良い東西の正断層「H断層系」の活動性評価で代表できるとする中電の主張を了承した。
一方でH断層系の活動性評価の手法を巡っては、中電が構成する断層(陸域9本、海域5本)のいずれであっても代表となり得るとしているのに対し、規制委側は「説明が不十分。根拠をしっかり示してほしい」と注文。固結していないとされる表面の細粒物質に焦点を当て、各断層の性状や組成などを一覧化して比較検証できるよう整理を求めた。中電の回答を受け、引き続き審査を重ねる。
中電の担当者は終了後の取材に、「敷地の断層の活動性をH断層系の活動性評価で代表させる点については理解をいただき、一歩前進したと考えている」と述べ、指摘事項への対応を着実に進めていく方針を示した。
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