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東日本大震災の発生原因 広野氏(阪大大学院准教授)ら特定

(2019/4/30 07:09)
解析に使われた断層の採掘試料
解析に使われた断層の採掘試料
震源地で採掘された断層(広野哲朗准教授提供)
震源地で採掘された断層(広野哲朗准教授提供)

 大阪大大学院の広野哲朗准教授(地震断層学、浜松市南区出身)らの研究チームは29日までに、2011年の東日本大震災の発生原因について、地震発生時の揺れで生じた摩擦熱で断層内の水が膨張したことが、プレート境界の大規模なずれを引き起こしたと結論付けた。同日付の英国電子科学誌「サイエンティフィック・レポート」に研究成果を公開した。
 東日本大震災では、プレート境界が50~80メートル滑ったことが分かっている。広野准教授らは海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が採掘した日本海溝の断層試料を回収し、鉱物や透水率、熱重量、摩擦などの特性を分析。それにより、地震の際の摩擦熱で断層間の水が膨張し、断層が滑りやすくなったことを突き止めた。
 広野准教授によると、震源域の断層を解析する新たな手法を用い、特定した。今回用いた解析手法は他のプレート境界断層や内陸活断層にも応用可能で、断層がどの程度滑り、どのような特性を持った地震波を発生させるかあらかじめつかめる可能性があるという。予想される南海トラフ巨大地震に対しても同様で、「地震災害の多かった平成で培われた知見を、令和の時代の防災・減災に生かせれば」としている。

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