静岡新聞NEWS

吉田・工場火災、爆発「フラッシュオーバー」か 高温の室内、急速に延焼 12日で発生1週間

(2020/7/11 08:19)
爆発直後に激しく火を噴き出すレック静岡第2工場=5日午前2時15分ごろ、吉田町川尻(写真の一部を加工しています)
爆発直後に激しく火を噴き出すレック静岡第2工場=5日午前2時15分ごろ、吉田町川尻(写真の一部を加工しています)
レック静岡第2工場の見取り図
レック静岡第2工場の見取り図

 吉田町川尻の日用品メーカー「レック静岡第2工場」で5日未明に発生し、警察官ら4人が死亡した火災で、出火後に起きた爆発は室内が高温になり急速に燃え広がる「フラッシュオーバー」と呼ばれる現象の可能性が高いことが10日、関係者への取材で分かった。12日で火災から1週間。県警は現場検証を継続して出火や爆発の原因究明を進める。
 総務省消防庁消防研究センターのホームページによると、フラッシュオーバーは室内の局所的な火災が、ごく短時間に室内全域に拡大する現象。関係者によると、今回の火災では1階南側工場内の収容物などが熱せられ、空間にたまった可燃性ガスにより一気に燃え広がる流れなどが想定されるという。
 現場検証では、1階を南北に隔てる防火シャッター4枚のうち、損壊しているは一部だったと判明。損壊部付近の火災が爆発的に拡大し北側にも燃え移ったとみられる。南側には燃え残った場所もあった。一方、新鮮な空気の流入によって爆発が起きる「バックドラフト」は、南側の出入り口が開けられていないことなどから発生しにくい状況だったという。
 建物2階では4遺体が見つかり、1人の遺体は牧之原署の署員と5日判明した。県警は10日、他の3遺体について、行方不明になっていた静岡市消防局吉田消防署の消防司令の男性(52)、消防司令の男性(45)、消防士長の男性(38)と特定した。4人は爆発により大量の黒煙が発生したことで、2階に取り残されたとみられる。
 県警は8日から業務上失火容疑で現場検証を始めた。静岡市消防局も近く調査委員会を設け、火災の原因などを調べる方針。
 さらに県警は、状況を十分把握する前に4人が建物内に進入するに至った判断が適切だったかどうかについて、業務上過失致死傷容疑も視野に入れ、具体的な指示の流れなどを調べる。

吉田町の工場火災の主な経過
吉田町の工場火災の主な経過

静岡社会の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿