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相次ぐ転落事故…磐田・福田漁港、一般車の立ち入り制限へ 県袋井土木事務所など、再発防止で方針

(2020/7/10 08:20)
車の転落死亡事故が相次いだ福田漁港。応急措置として、漁業関係者以外の車に、進入の遠慮を求めるバリケードを設置している=磐田市豊浜
車の転落死亡事故が相次いだ福田漁港。応急措置として、漁業関係者以外の車に、進入の遠慮を求めるバリケードを設置している=磐田市豊浜
磐田・福田漁港
磐田・福田漁港

 3月と6月に磐田市豊浜の福田漁港岸壁で発生した乗用車の転落死亡事故などを受け、同漁港を管理運営する県袋井土木事務所などが再発防止策を模索している。周辺は漁業関係者が優先的に作業などのために使用する場所だが一般客も入ることができ、週末は車で乗り付ける釣り客でにぎわう。関係者は「これ以上転落による死者を出さないように、車だけでも通れないようにする必要がある」とチェーン設置などの規制を検討している。
 同漁港では、この1年で計3件の車両転落があり、男女合わせて5人が死亡する「過去例が無い最悪の事態」(関係者)。岸壁の長さは約150メートルで、路上との段差はなく車両は難なく進入できる。いずれの車も岸壁の高さ約15センチの縁石を乗り越えて落下したとみられる。
 相次ぐ転落を重く見た住民や釣り客の一部からは、漁業関係者以外の立ち入り禁止を求める声も上がったが、県袋井土木事務所維持管理課の担当者は「完全な立ち入り禁止は難しく、一般利用者の安全を確保する措置を取りたい」と話す。
 同事務所は地元漁業者らでつくる遠州漁業協同組合と協議し、一般車両については現場の漁港入り口にチェーン付き支柱を設置して車の立ち入りを制限し、手前の空き地に駐車場を確保する方針。安間英雄組合長は「漁業者を優先しつつ、釣り人の楽しさを奪わないようにもしたい」としている。

 ■静岡県内、他の港でも対策
 福田漁港以外の県内の港でも、立ち入り禁止の一般利用者らが岸壁付近まで出入りする状況が頻発していて、県や市など各港の管理者らが事故防止などの対策に知恵を絞っている。
 由比漁港(静岡市清水区)では、昨年5月の乗用車転落を受け、本年度中に岸壁に車止めを設置する方針。ただ、港の入り口が複数あることから「出入りの完全封鎖は難しい」(同市担当者)という。
 田子の浦港(富士市)の県管理事務所は、車の出入り可能な場所に、チェーン付きバリケードを設置している。人の手で動かせるが、同事務所担当者によると「進入する車はかなり減っている」。福田漁港入り口にチェーン付き支柱を立てる案には「車が完全に入れなくなれば、事故抑止につながるのでは」と話した。

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