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リニア静岡工区、豪雨で作業用道路崩落 「日本一崩れやすい地質」開業に影響も

(2020/7/10 10:25)
昨秋の台風で地盤がえぐられたままの西俣ヤード。今回の梅雨前線停滞による大雨の影響が懸念されている=6月上旬、静岡市葵区(県提供)
昨秋の台風で地盤がえぐられたままの西俣ヤード。今回の梅雨前線停滞による大雨の影響が懸念されている=6月上旬、静岡市葵区(県提供)
静岡工区のヤード(作業基地)
静岡工区のヤード(作業基地)

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡ってJR東海や国土交通省が追加工事への着手を認めるよう県に求めている静岡工区のヤード(作業基地)につながる作業用道路に、梅雨前線の停滞に伴う豪雨で路肩崩落などの被害が相次いで発生していることが9日、静岡市や県などへの取材で分かった。復旧には相当の時間がかかるとみられる。被災は頻発しており、リニア開業時期に影響は避けられない見通しだ。
 市によると、作業員用宿舎のある千石ヤードや椹島(さわらじま)ヤードと最北の西俣ヤードを結ぶ林道東俣線は6月30日以降、10日間にわたって全線で通行止めが続いている。通行止めの解除は気象条件次第で、めどは立っていない。崩土や冠水など4カ所の被害を確認し、そのうち1カ所は路肩が崩落して復旧に数カ月間かかるとみられる。ほかにも小さな土砂崩れなどが発生しているという。
 西俣ヤードは昨年10月の台風19号で地盤がえぐられたまま、復旧できていない。JR東海の金子慎社長が「(3カ所のヤードで)一番、工期の制約になる」としていたが、関係者によると、今回の豪雨でヤードに通じる作業用道路に土砂崩れの危険があり、状況は確認できていない。
 また、詳細な原因は不明だが、千石ヤードの作業員用宿舎の水道施設が使えなくなり、作業員が別の場所に移動しているという。
 南アルプスの地質に詳しい狩野謙一静岡大防災総合センター客員教授(構造地質学)は取材に、国土交通省の作成した資料を示し、この地域について「日本で一番崩れやすい地質だ」と指摘した。

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