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宮城まり子さん死去 93歳、掛川「ねむの木学園」園長

(2020/3/23 17:50)
子どもたちに囲まれてほほえむ宮城まり子さん(中央)=2018年4月、掛川市のねむの木学園
子どもたちに囲まれてほほえむ宮城まり子さん(中央)=2018年4月、掛川市のねむの木学園
学園のクリスマスパーティーで子どもたちの演奏を楽しむ宮城まり子さん=2019年12月24日、掛川市のねむの木学園
学園のクリスマスパーティーで子どもたちの演奏を楽しむ宮城まり子さん=2019年12月24日、掛川市のねむの木学園

 戦後に歌手、女優として活躍した肢体不自由児養護施設「ねむの木学園」(掛川市)園長の宮城まり子さん(みやぎ・まりこ、本名本目真理子=ほんめ・まりこ)が21日午前6時55分、悪性リンパ腫のため東京都内の病院で死去した。93歳。東京都出身。27日に学園関係者のみでお別れの会を同学園で行う。
 23日学園関係者が取材に応じた。学園によると、宮城さんは2月3日に体調を崩して掛川市内の病院を受診し、間質性肺炎のため緊急入院した。3月6日には都内の病院に転院。転院してからは意思疎通も難しい状態だったが、意識が遠のく中でも子どもたち一人一人を最後まで気に掛けていたという。2年ほど前から自らが血液のがんであることを周囲に語っていた。21日は宮城さんの93歳の誕生日だった。
 宮城さんは1955年、「ガード下の靴みがき」で歌手デビューし、戦後の大ヒット曲となった。その後、女優としてミュージカルやテレビ、舞台、映画などで幅広く活躍した。
 68年には私財を投じて旧小笠郡浜岡町(現御前崎市)に国内初の肢体不自由児養護施設「ねむの木学園」を設立。体が不自由な児童たちに歌や絵画描写などの芸術活動を通じた教育実践を地道に続け、個性を伸ばす取り組みに力を注いだ。児童たちの美術展は国内外で高く評価された。
 97年、施設を掛川市に移転。「ねむの木村」を整備した。作家の故吉行淳之介さんと連れ添ったのも有名で99年、敷地内に「吉行淳之介文学館」を開館した。
 障害のある子どもたちへの長年の教育実践が評価され、「ヘレンケラー教育賞」(88年)など数々の賞を受賞した。上皇ご夫妻とも親交があり、ご夫妻が2018年11月に学園を訪問した。

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