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受注減、授産施設ピンチ マスク不足、障害者不安 新型コロナ

(2020/3/13 13:00)
感染予防のマスクを着けて作業を続ける障害者。在庫が底を突きかけ、不安が募る=10日、三島市
感染予防のマスクを着けて作業を続ける障害者。在庫が底を突きかけ、不安が募る=10日、三島市

 感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響が、静岡県内の授産施設にも広がっている。イベント中止や消費の落ち込みで事業所の受注減少が続くほか、マスク不足やウイルス感染の不安が増大し、自宅に引きこもる利用者もいるという。福祉関係者は「障害者は特に不安が行動に出やすい。せめてマスクだけでも手に入れば」と悩みを募らせる。
 7事業所に約100人の障害者が就労する三島市の特定NPO法人「にじのかけ橋」では、新型コロナウイルスの影響で中国企業2社が発注する自動車部品製造の受注がストップした。土産物店の箱づくりも3週間前から注文が減り続け、現在はゼロ。ビュッフェ食堂も2月中旬から営業を休止している。
 室内に集まってする作業が多く、感染予防のマスクは必需品。しかし、インフルエンザ対策に備蓄していた1万個はほぼ底を突いた。受注の減少で募る不安はマスク不足でさらに大きくなり、「障害者は感情を抑えられず行動に出てしまうこともある」と鈴木俊昭理事長(58)。他の事業所では利用者2人が外出を拒んで自宅に引きこもっているとし、「精神健康上も非常に悪い状態」と語る。
 静岡県社会就労センター協議会は10日、県内48の障害者施設に新型コロナウイルスの影響調査を実施した。イベント中止による受注減で「目標工賃額への未達成見込みが顕著」、施設外就労先の外国人観光客用ホテル休業により「2カ月で90万円の減収」など各地で不安の声が上がった。
 マスクや消毒剤についても「在庫がほとんどない」「3月で全てなくなる見込み」などの状況で、公共交通機関で送迎場所に来る障害者の保護者から心配の声が寄せられているという。
 静岡県中部の事業所では感染を心配して休む利用者も出始め、「今後も続くと収入減につながってしまう」と懸念を示した。

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