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新型肺炎拡大防止で卒業式制限 県内教育現場、対応慌ただしく

(2020/2/27 07:26)

 「生徒は寂しい思いをするだろうが」。新型コロナウイルスによる肺炎の拡大防止のため、県教委が打ちだした卒業式の規模縮小や「出席停止」などの対応方針。静岡、浜松の両市教委も26日までに同様の指針を示し、教育現場は児童生徒の健康管理の徹底や式典見直しなどに慌ただしく動きだした。県教委には高校や市教委から、より具体的な方策を問い合わせる電話が相次いだ。
 3月1日に卒業式を予定している静岡市葵区の静岡市立高。県教委や市教委の判断に従って出席者は卒業生や保護者、教職員らに限定、卒業生を送り出す在校生の参加を見送ることにした。杉山禎校長は、寂しい思いをする生徒の心情をおもんぱかりつつ「感染拡大防止を第一に考えたい」と決断に理解を求めた。
 沼津市教委は26日、市立の幼稚園、小中高校に今後の対応を通知した。3月18、19日に予定する小中学校の卒業式については、在校生の参加規模を縮小するなどの対応を検討する。市立第三中は、在校生の出席を送辞担当の代表者ら最小限にする方針を決めた。山崎巌教頭は「生徒の安全を最優先に考えた。今週中に保護者に周知したい」と語る。
 静岡県教委によると、26日に寄せられた問い合わせは「出席停止扱いになるには医師の診断書は必要か」「海外で生徒の交流活動を予定しているが、どう対応すればよいか」など。県教委は医師の診断書はなくても出席停止扱いとすることや、校外での交流活動の原則中止を伝えたという。
 ただ、県教委は生徒やその家族に陽性反応が出た場合の対応方針をまだまとめておらず「早急にとりまとめて示したい」(県教委)としている。
 浜松市教委も26日に市役所で対策本部会議を開き、県教委の方針に準じて風邪の症状で欠席した生徒はどんな症状であっても、全快するまでは自宅休養させ、出席停止扱いとすることを決めた。

 ■御殿場市議会「傍聴遠慮を」
 御殿場市議会は26日の議会運営委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、市民に対し開会中の3月定例会の傍聴を遠慮するよう求めることを決めた。勝間田幹也委員長は「議会の公開は大前提だが、市民の安心安全確保の観点から致し方ない。苦渋の決断」と語った。
 市が感染防止対策として最短でも3月8日まで主催行事を中止または延期すると決めたのを踏まえ、議会としての対応を協議。全会一致で決定した。傍聴時の託児サービスも提供を見合わせる。会議の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」などでの視聴を呼び掛ける。
 議会事務局によると、本会議は議場のある市役所の別室でテレビ中継を視聴できる。4~6日に行う代表質問と一般質問は1週間後をめどにユーチューブにアップする。市議会のホームページからも閲覧できるという。勝間田委員長は、こうした代替手段がある点も考慮したと説明した。

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