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新型肺炎、安全確保「中止仕方ない」 県内イベント、苦渋の決断

(2020/2/21 07:45)
16日に開催されたサッカーJリーグのルヴァン杯、川崎―清水戦では、マスク姿の観客が目立った。新型コロナウイルスの感染拡大で、一層の対策が求められる可能性もある=川崎・等々力陸上競技場
16日に開催されたサッカーJリーグのルヴァン杯、川崎―清水戦では、マスク姿の観客が目立った。新型コロナウイルスの感染拡大で、一層の対策が求められる可能性もある=川崎・等々力陸上競技場

 新型コロナウイルスの感染拡大による市民生活や経済への影響が、県内でも大きくなりつつある。浜松市は20日、観光業や製造業など中小企業への支援を決定。市民ランナーが多く集うマラソン大会をはじめイベントの中止や延期決定が相次いだ。今季のリーグ戦開幕が迫るサッカーJリーグの各チームや、2次試験を控える県内の国公立大も対策を模索している。
 静岡マラソン実行委員会は3月8日に静岡市内で予定していた同大会の中止を発表した。実行委によると、3部門に計約1万4千人が登録し、県外や海外からのエントリーも多数あった。参加料は大会規約に基づき返金しない。北沢晴樹実行委副委員長は「残念だがランナーの安心安全を確保できないと判断した」と話した。
 県は、今月23日に山梨県で開催予定だった「富士山の日」フェスタの中止を決定。富士山の魅力を発信する行事で、静岡、山梨両県が幹事となって交互に開催している。3月7日に長泉町の静岡がんセンターで予定していた「静岡がん会議」も中止になった。
 富士市は3月3日に市内で企画していたノーベル化学賞受賞者で旭化成名誉フェローの吉野彰さんの記念講演会を延期。併せて予定していた市民栄誉賞の贈呈も日程を再調整する。

 ■国公立大、感染者の追試なし
 国公立大入試を前に、県内4大学がウェブサイトなどを通じて新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対策を進めている。罹患(りかん)した人には受験自体を控えるよう求め、追試験などの特別措置や検定料の返還は行わない。
 25日に前期日程を行う県立大は、新型コロナウイルスに感染し治癒していない受験生の来場を断るとする措置を公表した。インフルエンザなど学校保健安全法で出席停止が定められている学校感染症への例年の対応とほぼ同じ措置だが、事前に告知するのは異例。「大学側の考え方を明確に伝える必要があると判断した」(入試室)
 静岡大、浜松医科大、静岡文化芸術大も県立大と同じ対応を決めた。各大学のウェブサイトで公表している。
 各大学は会場での感染予防対策も講じる。受験生にはマスク着用やうがいの励行を促している。試験当日はアルコール消毒液の設置などを予定するが、静岡大の入試課担当者は「必要数を確保できていない」と実情を明かす。「早く収束してほしい」とため息をついた。

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