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精神的な疲労蓄積 新型肺炎陰性、静岡の男性「教訓生かして」

(2020/2/20 07:32)
「ようやく出られる」-。船腹に据え付けられたブルーシートの通路を通り、夫婦ら乗客は客船を後にした=19日午後、横浜港(乗客提供)
「ようやく出られる」-。船腹に据え付けられたブルーシートの通路を通り、夫婦ら乗客は客船を後にした=19日午後、横浜港(乗客提供)

 船から岸壁に伸びるブルーシートの囲い。バス乗り場に向かうその通路を、隔離から解放された乗客らが次々と通過していった。「ようやく出られる」-。新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスから19日下船し、約1カ月ぶりに帰宅した静岡市葵区の男性(71)は取材に対し、その時の思いを明かした。
 夫婦は1月20日に横浜港から乗船し、2月4日には下船予定だった。突然の船内待機に「当初は何が起きているか全く分からなかった」と男性。自由に船内を出歩くことが制限された5日からは、同船に関するニュースをくまなくチェック。ベッドで横になる以外やることがなく、自室から自由に出られない状況が続き、精神的な疲労も蓄積した。
 ウイルスへの恐怖は次第に高まった。「拡散の全容が分からない中、何が正解なのか分からなかった。乗客も乗員も同じ気持ちで過ごした」。ただ、バレンタインデーには船室にチョコレートのプレゼントが運ばれてきた。「船の対応には感謝している」とも述べた。
 今後2週間は不要不急の外出は控え、自宅で過ごす。船内での待機生活を振り返り「教訓を生かし、対策が進めば当事者として報われる」と訴えた。

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