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宿泊・観光に新型肺炎の影 浜松、伊豆で中国客相次ぐ解約

(2020/1/28 07:28)

 新型コロナウイルスによる肺炎拡大で、中国政府が海外への団体旅行禁止措置を発動した27日、県内の宿泊・観光施設にはキャンセルの連絡が相次いだ。春節(旧正月)の団体客に期待した県内の観光コースや施設に本格的な影響が出始めた。
 県内市町で最も中国人の延べ宿泊者数が多い浜松市。2018年度は約28万人で、同市への訪日旅行者(インバウンド)の8割近くを占める。1、2月はそれぞれ2万人を超える書き入れ時だ。
 中心街にあるホテルコンコルド浜松(同市中区)は、宿泊予定だった計885人分のキャンセルが確定。2月に約4千人、3月に約3千人が予約を取り消すと見込む。
 運営する遠州鉄道グループでは、3月までの団体旅行受け入れと貸し切りバスも軒並みキャンセルに。グループ3社の損失は計約8千万円に上る見通し。担当者は「インバウンドに力を入れてきただけに打撃は大きい」と話す。
 伊豆半島でも人気があるスポットで影響が出てきた。伊東市の伊豆シャボテン動物公園は関連施設も含め、2月下旬までの団体ツアー14件約230人分がキャンセルに。営業担当者は「例年、春節の時期に2千人くらいの中国人客が見込める。別の集客策を考えないと」と頭を抱える。
 伊豆市の浄蓮の滝観光センターも例年、春節の頃は中国人観光客のバスが1日5~10台乗りつけるが、27日はゼロ。センター担当者は「(2月の)河津桜の時期まで影響が続かなければいいが」と心配する。
 一方、浜松市の別のホテルの担当者は「国内の宿泊客の安全が最優先。団体旅行禁止は正しい措置だ」と冷静に受け止める。沼津市のホテルの担当者は「キャンセルもあったがもともと中国人客の予約は少なく、影響はない」と話した。

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