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石綿死、国に賠償命令 左官業男性、肺がん 静岡地裁

(2020/1/23 17:15)

 左官だった静岡市駿河区の男性=当時(56)=が2004年1月に肺がんで死亡したのは、国がアスベスト使用を禁止しなかったことが原因として、妻(70)=同区=ら遺族3人が3850万円の慰謝料などを求めた国家賠償訴訟の判決が23日、静岡地裁であった。小池あゆみ裁判長は国に計825万円の支払いを命じた。
 訴状によると、男性は市内の複数の左官業者の下で40年以上左官として勤務。その間にアスベストをセメントに混合する作業などをしたため、体内にちりを吸入して肺がんになったとしている。遺族は国に対し「建設作業従事者にアスベスト粉じんの危険性を警告する措置を事業者に義務付ける省令の制定を怠った」などとして慰謝料の支払いを求め10年11月に提訴した。
 建設アスベストを巡っては、全国6地裁で各地の元労働者や個人事業主「一人親方」による集団訴訟が起こされ、国や建材メーカーの責任を広く認める判断が定着しつつある。

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