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「高裁決定に法令違反」 袴田さん弁護団、7通目の補充書提出

(2020/1/23 07:30)

 旧清水市(静岡市清水区)で1966年に一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(83)の第2次再審請求で、弁護団が22日、7通目となる特別抗告理由補充書を最高裁に提出した。弁護側DNA型鑑定の信用性を否定し、再審開始を取り消した東京高裁決定を改めて批判。「重大な法令違反や瑕疵(かし)が複数存在する」と訴えている。
 静岡地裁は2014年、弁護側のDNA型鑑定結果を大きな根拠として袴田さんの再審開始決定を出した。一方、東京高裁は18年、鑑定人が用いた手法の有用性に「深刻な疑問がある」として再審開始を認めなかった。
 弁護側鑑定人の手法を確かめるため高裁は即時抗告審で、大学教授に嘱託して検証実験を実施した。弁護団は新たな補充書で、この教授が高裁からの求めと異なる条件下で実験していたことなどを再度指摘。証拠価値に疑問を投げ掛け「本来採用すべきでない証拠を根拠に、地裁決定を破棄した」と主張した。
 また弁護団は、決定を出す前に高裁が刑事訴訟規則に基づき、袴田さん本人から意見を聞き取るべきだったとも強調した。実際は行われておらず、高裁の審理には「重大な瑕疵がある」としている。
 弁護団長の西嶋勝彦弁護士は「まだまだ主張し尽くしていない。今後も補充書を提出していく」と述べた。

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