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静岡・東名高架下火災、塗膜くずから可燃ガスか

(2020/1/22 08:37)

 19年11月、静岡市駿河区中吉田の東名高速道高架下で、塗装をはがす工事中に1人が死亡、10人が負傷した火災で、水性の塗膜はく離剤ではがされて堆積していた塗膜くずが、密閉性のある作業空間に一定期間置かれたことで成分のアルコール系物質が気化して引火、延焼の原因になった可能性があることが21日、中日本高速道路への取材で分かった。
 同社が再発防止委員会の有識者意見を踏まえた実証実験で確認し、同日の委員会で示した中間取りまとめ案に盛り込んだ。
 取りまとめ案の説明資料によると、出火当時、はく離剤を含む塗膜くずは上り側に約400キロ、下り側に約1150キロ堆積していた。同社は、塗膜くずから可燃性ガスが発生することは想定していなかったとしている。
 同社によれば、東名高架下での工事では、有害物質を含む塗膜くずの飛散を防ぐため、つり天井形式の足場に養生シートなどを3層にわたって敷設。換気設備はあったが、当日は自然風があったために稼働はさせていなかった。空気より重いアルコールなどが可燃性ガスとして足場の底部に滞留し、何らかの原因で引火した可能性があるという。
 通常の作業環境であれば、アルコールなどが気化してもすぐに拡散し、引火や延焼の恐れがある濃度で滞留する可能性は低い。換気頻度などの定量的なルールはなかったという。
 同社は今月、有識者の助言で養生シート上に塗膜くずを載せた状態で燃焼させたり、塗膜くずから発生する気化物質を分析したりする実験を行った。

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