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静岡の3特養閉鎖問題 入所者133人全員が転居終える

(2019/10/23 17:00)
最後の入所者が退所した施設=23日午前、静岡市清水区の特別養護老人ホーム「えん」(写真の一部を加工しています)
最後の入所者が退所した施設=23日午前、静岡市清水区の特別養護老人ホーム「えん」(写真の一部を加工しています)

 社会福祉法人ライト(愛知県岡崎市)が静岡市内で運営する三つの特別養護老人ホームの閉鎖問題で、入所していた計133人全員の退去が23日午前、完了した。同市によると、大半が市内の別の特養に転居したという。
 3施設は「えん」(清水区三保、定員100人)、「ゆめ」(葵区羽鳥本町、同36人)、「ひかり」(同区羽鳥、同24人)。23日午前9時前、最も入所者の多かった「えん」で、最後の入所者の男性が別の施設へ施設の車で出発した。ある職員は「ほかの施設に行けたことは安心だが、今後どうなるのか不安もある」と複雑な表情を見せた。
 同法人の理事が9月20日に市役所静岡庁舎を訪れ、「人員不足などによる経営難」を理由に閉鎖の意向を伝えた。9月末時点で3施設に計133人が入所していたため、市は事態の緊急性を重視して事業者団体や3施設と連携し、10月上旬から入所者の転居支援を開始。ゆめ、ひかりの両施設は今月10日に入所者全員が転居を終えた。
 市によると、えんのほとんどの職員が31日付の退職願を提出した。一方、同法人は7日に同市や愛知県などが行った聞き取りに対しては「閉鎖するつもりはない」と説明したという。市の担当者は「法人を監査指導する愛知県などと今後も連携して情報共有を図る」とした上で「法人に対しては早急かつ明確な施設の運営方針の提示を求める」と述べた。

 ◇3特養閉鎖問題をめぐる経緯
 9月20日 法人が静岡市に閉鎖の意向を説明
 25日 法人が入所者家族や施設職員らを対象に説明会を開く
 27日 施設職員が他の法人への運営移行などを求め、市と静岡県に緊急嘆願書を提出
 10月上旬 市などの入所者の転居支援開始
 7日 関係自治体が法人に対するヒアリング
 10日 「ゆめ」「ひかり」の入所者全員の退所完了
 23日 「えん」の入所者全員の退所完了

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