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【台風19号】焼津、複数の河川氾濫 高潮と大雨で被害拡大

(2019/10/18 08:12)
高潮などによる河川氾濫で冠水した市中心部=12日午後6時50分ごろ、焼津市焼津
高潮などによる河川氾濫で冠水した市中心部=12日午後6時50分ごろ、焼津市焼津

 静岡県内に猛烈な風雨をもたらした台風19号で、焼津市の沿岸部で記録的な大雨に加えて高潮が原因の一つとなって複数の河川で氾濫が発生したとみられることが17日までに、市への取材で分かった。市は、中流域の冠水も沿岸部の影響を受けて連鎖的に発生した可能性があるとみている。専門家によると、県東部や中部の複数市町の沿岸部も同じ構造とみられる氾濫があったという。
 >写真特集 台風19号 静岡県内各地の爪痕
 県の同日までのまとめでは、焼津市の家屋浸水は県内最多の743件。台風19号で県内は関東や東北などで甚大な被害を出した河川の堤防決壊はなかったが、自治体の防災担当者は、異常な海面現象が被害拡大を招いた側面があるとみている。
 焼津市によると、12日夜の台風接近時は満潮時刻と重なり、焼津港の潮位は過去最高の180センチ超を観測、3時間雨量も100ミリを超えていた。この気象条件により河川水の駿河湾への流入具合が悪くなり、複数の河川が海の手前で氾濫。市中心部を含む広い範囲が水に漬かった。
 市は、海から水が逆流した可能性もあるとみる。海の近くに住む男性(71)は市内で浸水被害が出た2004年の集中豪雨を念頭に「当時も恐ろしかったが、今回はそれをはるかに上回る被害」と振り返る。
 市内を流れる瀬戸川などの本流に支流が合流する、海から比較的離れた地点でも部分的に水があふれた。市河川課によると、下流部の海への流れ込みが停滞したことで、上流からの水が行き場を失ったとみている。八木隆之課長は「市営住宅や公共施設も被害に遭った。復旧に全力を尽くしたい」と話した。
 各自治体などによると、静岡市駿河区や下田市、南伊豆町でも小規模河川やそれに流れ込む水路が高潮とみられる影響で氾濫した。

 ■県内氾濫 少なくとも20河川
 県によると、今回の台風による河川氾濫は県が把握しているだけで20河川。被害範囲は下田市や焼津市、袋井市など県全域に及ぶ。
 このうち大規模な浸水被害を出したのは沼津市の大平江川。大雨で増水した狩野川に、支流である大平江川の水が流れ込みにくくなって冠水した。狩野川支流は同様の氾濫が各所で確認された。
 県によると、市町管理河川の状況が今後明らかになれば、氾濫件数はさらに増える可能性がある。

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