ヘルスケア事業に注力 アジアで競争力強化 松永康裕/AFC-HDアムスライフサイエンス社長【聞きたい】

 外食企業や百貨店を連結子会社にして、多角化による企業価値向上を進める中、11月に創業家から社長職のバトンを引き継いだ。国内外の健康志向の高まりを機に、グループの中核事業であるヘルスケア事業に注力する戦略を掲げる。

松永康裕氏
松永康裕氏


 ―創業家の浅山雄彦会長と代表取締役の仕事をどう分担するか。
 「代表として最重要な外部との交渉やステークホルダーへの情報発信は会長が引き続き担う。自分が最優先で取り組むのは約22年間携わり続けているヘルスケア事業の育成だ。今後のグローバル対応を見据え、事業を環境対応や自動化など世界基準に則した構造へ進化させていく」
 ―シナジー向上への戦略は。
 「外食事業を持ち、健康づくりの根幹である事業領域を網羅できた時点で、国内でブランド力が高まる効果が生まれつつある。成熟市場で高級サプリメントの販売伸長を目指すには、対面と通信の双方に秀でた販売スキルが必要。傘下に入れた百貨店ならば失敗を恐れず、さまざまな試行を重ねられる。速やかにスキルを磨き、全国の直営店に反映していく」
 ―ヘルスケア事業で前期に好調だった海外部門を今後どう発展させるか。
 「海外に展開中の製品群に依存した販路開拓では、競合激化もあって持続的な伸びは見込みにくい。より高付加価値な製品の開発が不可欠。ASEANなどのアジア市場ではイスラム教の戒律ハラールへの対応が競争力強化の大きな武器になる。そこで東南アジアで人気の製品をハラール対応の原料で生産可能な態勢づくりに着手した。来年初めから認証取得や工場改修を計画に沿って進める」
 ―社内外からの期待をどう捉え、応えていくか。
 「健康食品業界が国内産業で一定水準まで存在感を高めた今後は、心身を健康に保つ上で大切な食に関わる仕事への強い愛着や誇りが生まれる環境を創造していく姿勢が一層求められてくる。期待に沿った努力と成果を着実に積み上げていきたい」
 
 まつなが・やすひろ 2000年入社。営業本部第一営業部長、専務営業本部長などを経て、2021年11月から現職。静岡市葵区出身。国士舘大卒。

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