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静岡人インタビュー「この人」 高木明さん 乳幼児の難聴支援に取り組む 

 静岡県立総合病院きこえとことばのセンター長。京都大医学部卒業後、同大医学部講師を経て、1992年から静岡県立総合病院へ。専門は耳鼻咽喉科学、聴力改善手術。69歳。

高木明さん
高木明さん

 -難聴児の治療とは。
 「今は難聴で生まれても聞こえて話せる時代。生後1カ月以内にスクリーニングを実施し、生後6カ月までに人工内耳や補聴器を装用することが必要。早期発見、早期介入が重要だ」
 -これまでの活動を。
 「難聴児の音声言語獲得を目指す多職種による有志の会は発足から22年がたち、顔の見える関係が築けている。スクリーニング体制の整備や事後対応を含めたマニュアル作成などを行ってきた」
 -NTTコミュニケーション科学基礎研究所と共同研究協定を締結した。
 「先天性の重度難聴児に早期に人工内耳を装用すると、聞こえを獲得して音声言語の順調な発達が期待できるが、そのメカニズムや脳の働きはよく分かっていない。電気信号から聴覚を獲得するメカニズムの解明は、自閉症などあらゆる脳発達の過程の解明にもつながる」
 -難聴児支援の課題は。
 「人工内耳装用児の聴覚を生かした教育が望まれる。難聴児の専門家も少なく、先進諸外国のような専門家の養成機関が必要」
     ◇
 愛車で音楽を聴きドライブするのが至福の時間。
 (社会部・佐野由香利)

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