脇田樹魅選手 沼津信金に就職内定 フェンシング女子日本代表
フェンシング女子サーブル日本代表の脇田樹魅(じゅみ)選手(22)=日本女子体育大4年、福岡県出身=が来年4月、沼津信用金庫に就職することが内定し、10日、市役所を訪れて頼重秀一市長に報告した。脇田選手は2024年のパリ五輪を念頭に「沼津で活動する決意を固めた。必ず五輪で金メダルを取る」と力強く語った。

脇田選手は小5からフェンシングを始め、アジアジュニア選手権5位(18年)、全日本選手権3位(19年)などの成績を収めている。同信金が本年度から、官民で構成する「フェンシングのまち沼津推進協議会」の会員となった縁で採用に至った。4月以降は人事部付となる予定。同市を拠点に活動し、国内外の遠征などをこなす。
脇田選手は同市の練習環境について、JR沼津駅北口にあるフェンシングの拠点施設「F3BASE」に触れ「練習しやすい。(環境が)整っている」と強調。頼重市長は「この点はいろいろと指摘をいただき、今後も採り入れられれば。支援についても全力で臨む」と応じた。
福岡県から駆け付けた脇田選手の母奈都栄さんは「多くの人に歓迎され、感謝しかない」と娘を見守った。
市内事業所 採用2例目 鈴木理事長「活躍で地域が元気に」
沼津市はフェンシングを核にした地域振興の取り組みを進めていて、市内事業所でのフェンシング選手の採用は、女子エペの鈴木穂波選手が所属するネッツトヨタ静岡(本丸子町)に次いで2例目になる。女子サーブル日本代表の脇田樹魅選手を採用する沼津信金の鈴木俊一理事長は「選手の活躍で地域が元気になれば」と狙いを語った。
脇田選手は市内で各種イベントなどにも参加する予定。鈴木理事長は「スポーツには教育やビジネスなど多くの価値がある。選手が地域で活動し、スポーツの魅力を広げることに貢献してほしい」と話した。