オンラインで部活指導 バレーボールで実証実験 浜松の西部中
浜松市中区の西部中でこのほど、オンラインによる部活動指導の実証実験が行われた。デジタル技術を生かし、地域課題の解決につながる実証実験を全国公募する市の「浜松ORIプロジェクト」の採択事業。

実験はベンチャー企業経営者やプロスポーツチームの関係者、大手電機メーカー社員ら有志でつくる「どこでもdoerプロジェクト」が同校バレーボール部の協力を得て企画した。
体育館にカメラとスクリーンを設置。講師で日本バレーボール指導者協会の山田晃豊理事がいる別室にはモニターを据え、部員の状況を確認しながらレシーブ練習などを指導した。部員には加速度測定用の端末を腕に装着してもらい、練習効果の数値化も試みた。
同部の鈴木那奈主将(2年)は「ポイントを分かりやすく教えていただいた。より良い練習ができそう」と話した。
同プロジェクトの樗木勇人共同代表によると、オンラインの活用で外部指導者の参画が容易になり、顧問の教諭の負担軽減や競技力向上が期待できるという。今後はバスケットボールで同様の実験を行う。樗木共同代表は「結果を踏まえてシステム簡素化や学校が持つ資機材への対応を進め、望ましい部活動の環境づくりにつなげたい」と語った。
(浜松総局・草茅出)