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特集 : 熱海土石流災害

伊豆山再生 献花台に誓う 熱海土石流5カ月

 26人が死亡し、太田和子さんが依然として行方不明になっている熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から5カ月が経過した。被災現場の逢初(あいぞめ)橋のたもとでは同日、地元のボランティア団体が献花台を設け、犠牲者らの冥福を祈った。「目の前にあるものから目を背けずに行動したい」。地域の再生を目指すメンバーの1人は誓った。

逢初橋のたもとに設けた献花台の前で犠牲者を悼む地元ボランティアのメンバー=3日午前、熱海市伊豆山
逢初橋のたもとに設けた献花台の前で犠牲者を悼む地元ボランティアのメンバー=3日午前、熱海市伊豆山

 逢初橋が架かる国道135号は5カ月前、流れ出した大量の土砂で寸断された。橋の周辺の家屋は破壊され、今もその爪痕が残っている。
 献花台の設置は、地元のボランティア団体「テンカラセン」の高橋一美代表(45)が発案した。これまで犠牲者を悼む住民らは橋付近の歩道上に花や飲み物などを手向けていた。「災害を風化させないために、手を合わせられる場所を作りたい」。そんな思いに、森林保全に取り組むNPO法人「熱海キコリーズ」や市内の生花店「花と緑のキタザワ」が呼応した。
 市内で間伐したヒノキで献花台を作り、ユリやキクなどの花で装飾した。台は常設し、毎月3日の月命日に花を供えるという。土石流が発生した午前10時半ごろ、メンバーは黙とうをささげた。
 国道135号沿いで弁当店を経営する高橋さんは、土砂が店に流入して休業を余儀なくされた被災者の一人。それでも発生直後から住民の困り事を聞いて回り、高齢者宅に食料を届けて地域を支えてきた。
 発生から5カ月。その間に道路などは復旧し、少しずつ営業を再開した店も増えてきた。しかし「復興」を実感するまでには至っていないのが実情だ。「先の夢とか目標よりも、一日一日の課題にしっかり向き合いたい」。高橋さんはそう言葉に力を込めた。

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