車椅子利用者が茶草場ツアー満喫 掛川・東山地区 多様性テーマ
掛川市東山地区で2日、多様性をテーマにした茶草場モデルツアーが始まった。車椅子利用者が茶工場や観光施設を訪れ、お茶の魅力を満喫した。年内にあと2回行い、外国人や視覚障害者がモニターとして参加する。

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会の委託事業として、同市のゆとみ・ソリューションズ(戸倉由紀枝代表)が茶生産者や旅行会社と協力して実施した。同農法の実践地である東山地区を中心としたツアーで、参加者はJR掛川駅からユニバーサルタクシーで移動し、茶畑や茶工場を見学した。東山いっぷく処には車椅子利用者が入店しやすいよう砂利の上に板を置いた。
車椅子を利用する大阪府の大久保香織さん(45)は「畑に敷いてある茶草など多くのものを見て知ることができた。どの施設の入り口にもスロープがあるといろいろな人が来やすくなるのでは」と話した。今後は参加者の意見を参考にしてツアーの商品化を目指すという。