浜松城絵図など6点紛失 浜松市博物館「盗難の可能性も」

 浜松市は29日、市博物館(中区)の収蔵資料のうち、江戸時代の17世紀に作成された「浜松城二の丸絵図」など6点を紛失したことが7月の物品検査で確認されたと発表した。購入総額は計370万円。いずれも文化財には指定されていない。市は「盗難の可能性を否定できない」として警察への届け出を視野に、過去の管理状況を調べている。

紛失が確認された「浜松城二の丸絵図」(浜松市提供)
紛失が確認された「浜松城二の丸絵図」(浜松市提供)

 江戸時代初期から藩主の政務と生活の拠点だった二の丸御殿を平面で表した同絵図は、1995年に古美術商から206万円で購入した。17世紀の「遠州浜名五千石図(浜名領)」「遠州五千石御替地図(川東領)」(各72万1千円)と同じ風呂敷に包み、保管していたという。
 同館は市内五つの分館を含め資料16万点を所蔵している。7月末までの検査で、取得額や評価額が2万円以上の「備品」286点を中心に確認した。紛失が判明した6点は中区の本館の同じ収蔵庫で保管していた。収蔵庫は施錠され、防犯システムを備えていて、職員など同館関係者でなければ開けられないという。
 市文化財課によると、昨年7月ごろには書面上に存在した記録が残っているが、本当にあったかどうかは確認できていない。市は同館職員への聞き取り調査を進める一方、紛失資料が古美術市場に流出している可能性もあるとみて、情報提供を呼び掛けている。

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