⚽ジュビロ磐田Vの立役者 ルキアン開花、貪欲さ+メンタル強化

 サッカーJリーグ2部(J2)優勝を28日に決めたジュビロ磐田。この日はゴールを奪えなかったが、“タイトル”獲得の原動力となったのはリーグ最多22得点を挙げたブラジル人FWルキアン(30)だ。「少年時代は決して裕福ではなかった」。家族を楽にさせようと必死に練習し、プロになった。持ち前のハングリー精神で、来日3年目に点取り屋としての才能を開花させた。

群馬戦の後半、攻め込むジュビロ磐田・ルキアン(右)=28日午後、群馬県前橋市の正田スタジアム
群馬戦の後半、攻め込むジュビロ磐田・ルキアン(右)=28日午後、群馬県前橋市の正田スタジアム

 昨年11月、首に違和感を覚えたルキアンは検査の結果、頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアと診断され、手術を受けた。昨季、1年でのJ1昇格を逃したクラブは厳しい財政事情もあり、ルキアンに対し「数カ月の契約延長」(クラブ関係者)を打診。ルキアンに代わるストライカーの獲得も同時に進めた。
 回復の見通しが立たず、その条件を受け入れたルキアン。19年夏に磐田に加入したが、チームはJ2降格。昨季もJ2で6位に終わった責任も痛感していた。ブラジルに戻って懸命のリハビリを続け、2月の春季キャンプ中にチームに合流。開幕戦に間に合わせ、3~4月に5戦連発。9~10月は6戦連発とゴールを量産した。
 好調を維持するために、自己管理を徹底した。フィジカルコーチや栄養士と契約。ブラジルのクラブ時代のチームメートが営むメンタルトレーニングも取り入れ、毎試合前日にオンラインで講習を受けた。相手のラフプレーや審判の判定に対し、感情の起伏が激しかったかつての姿は見られなくなった。「試合だけでなく、日々の練習への向き合い方など、自分自身に変化を感じている」。チームへの忠誠を誓い、ハードワークに徹した。

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