清水港にすみ着いたイルカの群れ 滞在1年以上「例のない現象」

 清水港に1年以上すみ着き、地元関係者の間で話題になっているイルカの群れ。現地調査を続ける専門家は「大型船が頻繁に行き交う狭い港内に群れがこれだけ長く滞在するのは、全国的にも例のない現象」と驚く。10月から11月下旬にかけて、静岡市清水区の富士山清水港クルーズが運航する遊覧船から“港の新住民”を取材した。

清水港内にすみ着いているイルカの群れ。奥は駿河湾=11月上旬、静岡市清水区
清水港内にすみ着いているイルカの群れ。奥は駿河湾=11月上旬、静岡市清水区
清水港内で寄り添って泳ぐイルカ=10月上旬、静岡市清水区
清水港内で寄り添って泳ぐイルカ=10月上旬、静岡市清水区
清水港内にすみ着いているイルカ=11月上旬、静岡市清水区
清水港内にすみ着いているイルカ=11月上旬、静岡市清水区
イルカのラッピングを施した水上バスと雪化粧をした富士山=11月下旬、静岡市清水区
イルカのラッピングを施した水上バスと雪化粧をした富士山=11月下旬、静岡市清水区
清水港内にすみ着いているイルカの群れ。奥は駿河湾=11月上旬、静岡市清水区
清水港内で寄り添って泳ぐイルカ=10月上旬、静岡市清水区
清水港内にすみ着いているイルカ=11月上旬、静岡市清水区
イルカのラッピングを施した水上バスと雪化粧をした富士山=11月下旬、静岡市清水区

 「昨年の夏から秋ごろにかけて駿河湾からイルカの群れが迷い込んで来て、港内の居心地が良いのか、すみ着いています。海面にじっと目を凝らしていると、かわいいひれが見えるかもしれません」。清水港を周遊する遊覧船の船内にアナウンスが響いた。海の向こうには雪化粧した富士山を望むことができる。
 遊覧船からはタイミングが合えばイルカが群れで寄り添って泳いだり、並走したりする様子を観察できる。まれに船に興味を示して近づいてきたり、大きくジャンプしたりする姿も見られた。

 
清水港内で船に向かって泳いでくるイルカの群れ。6頭同時に見られた珍しい光景だった=11月上旬、静岡市清水区
 

 東海大海洋学部の大泉宏教授(海洋生態学)によると、清水港にすみ着いているのは6頭のミナミバンドウイルカ。群れが清水港をどのように利用しているのか調査を続けている。イルカ類は背びれの形や傷痕を手掛かりに個体を識別できることから、どこからやってきたかなども調べている。大泉教授は「野生のイルカなので船で追い掛けたりせず、そっと遠くから観察をしていただければ」と呼び掛ける。
 同社営業部の稲垣忠明部長は「イルカに出会えたときは心の底から感動する。これからも長く共存できるように優しい運航を続けていきたい」と話した。

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