テーマ : 熱海土石流災害

盛り土経緯 退職職員ら10人を聴取 熱海市長、自身責任にも言及

 熱海市の斉藤栄市長は26日の定例記者会見で、同市伊豆山の大規模土石流の被害を甚大化させたとされる盛り土が造成された経緯について、退職者を含む市の担当職員約10人に聞き取り調査を行っていることを明らかにした。その上で「どんな経緯や事実関係があろうと私の任期中に起きたことであり、非常に重く受け止めている。責任がないとはいえない」と自身の責任についても言及した。
 市は盛り土に関する行政手続きが適切だったかどうかを検証するため、10月に公開した行政文書を精査するとともに、当時の状況を知る職員への聞き取り調査を進めている。結果は県が設置する第三者委員会に提出し、一般にも公表する予定。
 斉藤市長は職員への聞き取りがまだ不十分とした上で「当時の私の判断が正しかったかどうかは、自分では判断できない」と述べ、第三者委の判断に委ねる考えを示した。県は第三者委の検証結果を本年度内にまとめる方針で、市もそれを念頭に調査を進めているが、斉藤市長は「資料が膨大でヒアリングも今後本格化する。率直に言って非常に難しい」と述べ、スケジュールが遅れる可能性を示唆した。

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