生まれ変わり県政に全力 川勝氏一問一答【知事辞職勧告可決】
川勝平太知事は24日、県議会臨時会で自身に対する辞職勧告決議案が可決されたことを受け、報道各社の囲み取材に応じた。主なやりとりは次の通り。
―辞職勧告決議の受け止めは。
「極めて深刻に受け止めている。改めて御殿場市民、県民、県議会の皆さまにおわびする。これから年末にかけて猛省の機会にしたい。まずは自らにペナルティーを科すため、12月の給与と期末手当を全額返上する」
―辞職の考えは。
「今年の区切りを付け、来年は生まれ変わった人間になろうと富士山に誓った。オール県民のため、新しい信念で持てる力を尽くしたい。その前の修養として年末にかけ沈思黙考し、公務を果たしながら県民のための県政に全力を投じたい」
―出直し選で県民に信を問わないのか。
「新型コロナウイルスの第6波が来るかもしれないという時に、それをしてはならない。県民に負託された任期を全うするのが知事の職責として一番重要ではないかと思う」
―選挙戦で敵対した自民改革会議に融和を求めるのか。
「自民だけではなくほかの会派もいる。12月定例会が間もなく始まるので、議会の場で皆さまに私の反省の弁を述べる機会は得たい」
―「猛省」という言葉は過去の失言問題でも使ってきた。撤回すれば許されるのか。
「過ちは改める以外に方法がない。この12月に人生を振り返り、12年間の県政をしっかり猛省する以外に今することはない」
―自身のどこが悪かったと反省したか。
「脱線することがある。古希を超えたので『己の欲するところに従うと矩(のり)を踰(こ)える』と言い聞かせ、万機公論でいろいろな人の意見を聞きながら県政運営をしたい」