知事辞職勧告案可決へ 御殿場市民請願も可決 静岡県議会臨時会

 川勝平太知事の御殿場市を「コシヒカリしかない」などとやゆしたかのような発言を巡り、同市民から提出された知事の辞職を求める請願を審議する県議会臨時会が24日午前、開会した。請願は県議会最大会派の自民改革会議と公明党県議団などの賛成多数で可決し、採択した。自民会派は可決後、すぐに休憩を求め、公明会派と共同で知事の辞職勧告決議案を宮沢正美県議会議長に提出した。知事辞職勧告決議案が提出されるのは県政史上初めて。午後にも自民、公明両会派の賛成多数で可決する見通し。

御殿場市民が提出した川勝平太知事の辞職を求める請願の採決で起立する議員。左側が自民改革会議の議員=24日午前10時44分、県議会
御殿場市民が提出した川勝平太知事の辞職を求める請願の採決で起立する議員。左側が自民改革会議の議員=24日午前10時44分、県議会
請願の採決で、起立する議員を見詰める川勝平太知事=24日午前、県議会
請願の採決で、起立する議員を見詰める川勝平太知事=24日午前、県議会
御殿場市民が提出した川勝平太知事の辞職を求める請願の採決で起立する議員。左側が自民改革会議の議員=24日午前10時44分、県議会
請願の採決で、起立する議員を見詰める川勝平太知事=24日午前、県議会

 休憩後に再開した臨時会で自民改革会議の野崎正蔵代表は「不適切な発言を繰り返す知事は言語道断であり、知事の資質を欠いている」と辞職勧告決議案の提案理由を述べた。同決議案は出席議員の過半数の賛成で可決する。ただ、午前中に可決した請願同様、法的拘束力はなく、川勝知事の対応が注目される。自民会派は可決すれば議会解散または知事失職の効力のある知事不信任決議案の提出を目指してきたが、出席議員の4分の3の賛成による可決のめどが立たず、辞職勧告決議案に切り替えた。
 請願に賛成したのは県議67人中48人(議長を除く)。自民39人、公明5人のほか、無所属議員4人が賛成した。知事に近い第2会派ふじのくに県民クラブの17人と無所属(共産党)1人が反対した。
 請願を巡る討論は、やじが飛び交う騒然とした雰囲気となった。知事に近い第2会派ふじのくに県民クラブの田口章県議は「知事の謝罪の念は御殿場市民や県民に伝わったと考える。猛省を求めるが、辞職を求めるまでのことはない」と反対の立場で討論。自民改革会議の佐地茂人県議は「発言は明らかに地域差別。今の川勝知事は行動、発言ともに知事にふさわしいとは言えない」と賛成討論を行った。

 知事「誠心誠意臨む」
 川勝平太知事は24日の県議会臨時会開会前、第2会派ふじのくに県民クラブの会派室に寄り、その足で硬い表情のまま議場に入った。
 出勤時、取材に応じ、自身の辞職を求める請願を審議する臨時会に向けて「これまで通り、誠心誠意臨む」とコメントした。県議会最大会派の自民改革会議が提出を検討している辞職勧告決議案などの動きに関する質問には応じず、公用車に乗り込んだ。

 
 

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