自民 川勝知事不信任見送り 静岡県議会、可決見通し立たず

 静岡県議会最大会派の自民改革会議は23日、役員会と議員総会を静岡市内で開き、24日の県議会臨時会で予定していた川勝平太知事の不信任決議案の提出を見送る方針を決めた。関係者への取材で分かった。川勝知事が「(御殿場市には)コシヒカリしかない」などと地域差別とも取れる発言をしたことを受け、同会派は県議会では48年ぶりとなる知事不信任案を提出する方針を示してきたが、可決の見通しが立たず、直前で断念した。

県議会の会派構成(数字は人数)
県議会の会派構成(数字は人数)

 臨時会では御殿場市民が提出した知事の辞職を求める請願を審議することが決まっている。同会派は請願の審議後、追加議案として法的拘束力のない知事辞職勧告決議案を提出する方向で調整している。
 非公開で行われた議員総会後、記者団の取材に応じた同会派の野崎正蔵代表は「一連の発言を含め、知事辞職に値すると考えているが、それを議会の意思として示す最善の方法を考えたい」と不信任案提出に関する明言を避けた。複数の関係者によると、会合の出席者の多くから不信任案提出に反対する声が上がり、その意見を受ける形で執行部が提出を断念したという。
 10月の参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で発した川勝知事の問題発言を受け、同会派は可決すれば知事が県議会を解散しなければ失職する不信任案の提出に意欲を見せてきた。しかし、不信任案可決に必要な出席議員の「4分の3以上」が大きな壁になった。可決への絶対条件だった知事与党である第2会派ふじのくに県民クラブの切り崩しが不調に終わったことで会派内から慎重論が出始め、友党である公明党県議団が自民に賛同したが、党内調整に時間を要したことも影響した。
 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ