ワクチン3回目、大多数が接種でマスク不要に 浜松医療センター・矢野邦夫医師が見解

 ワクチンの3回目接種が静岡県内でも来月から始まる見通しの中、感染対策はいつ緩和できるのか―。浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師(66)が22日までに取材に応じ、「多くの国民がワクチンの3回目接種を終えれば、マスクの着用は必要なくなる」との見解を示した。このほど出版した著書「アフターワクチンの新型コロナ対策」でも解説している。

矢野邦夫氏
矢野邦夫氏

 矢野医師はCDC(米疫病対策センター)などのデータから、デルタ株が流行しても2回のワクチン接種で重症化予防の効果は93~100%維持された一方で、「感染予防と発症予防の効果は低下した」と指摘。3回目接種によって、過去2回の接種で得た抗体価が増加し、イスラエルの調査では感染予防が11・3倍、重症化予防が19・5倍となる効果が出たという。
 3回目接種後には、2回目接種の2週間以降に感染する「ブレークスルー感染」が激減し、ブレークスルー感染者が放出するウイルス量も大きく減少すると見通す。「ワクチン接種者が感染源となり未接種者に感染させることはほぼなくなる」として、社会生活でのマスク着用は必要なくなると考える。身体的距離の確保も不要になり、大人数での宴会などもコロナ前のように楽しむことが可能になると予測した。
 3回目以降のワクチン接種については「毎年1回、もしくは隔年の接種になるかもしれない」と想定する。既に2回接種で基礎的な免疫を獲得しているため、ある程度免疫が低下しても1回の接種で免疫は大きく増加すると説明する。
 著書はヴァンメディカル社刊、B6判、80ページ、900円(税抜き)。インターネットなどで購入できる。

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